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2026.10.1
ヘタリア生誕20周年記念 『ヘタリア World★Stars』 Anniversary Party 夜公演レポートを公開しました! 

2026年8月16日、埼玉県・川口総合文化センター リリア フカガワみらいホールにて「ヘタリア生誕20周年記念『ヘタリア World★Stars』Anniversary Party」が開催された。

イベントには、浪川大輔さん(イタリア役)、安元洋貴さん(ドイツ役)、高橋広樹さん(日本役)、小西克幸さん(アメリカ役)、杉山紀彰さん(イギリス役)、小野坂昌也さん(フランス役)、高戸靖広さん(ロシア役)、甲斐田ゆきさん(中国役)が登壇。

過去シリーズを振り返るトークや書き下ろしシナリオによる朗読劇、さらに新作アニメの上映など、20周年記念にふさわしい盛り上がりを見せた。ここでは、夜公演の様子をレポートする。

 


「『ヘタリア』のイベントってこんな感じなんですよ。昔から」


 

2006年に日丸屋秀和氏が生み出したコミックを原作に、2008年にはドラマCDが発売され、2009年からはアニメシリーズや劇場版が次々と制作されてきた『ヘタリア』シリーズ。開演前のスクリーンにはこれまでの歩みを振り返る「ヘタリア年表」が表示され、客席の期待感も高まるばかり。

やがて歴代シリーズのタイトルロゴに続いてイベントタイトルが映し出されると、ステージにはキャストが勢ぞろい。浪川さんの「開幕~!!」という掛け声とともに、記念すべき20周年イベントが華やかにスタートした。

MCを務める安元さんの進行のもと、オープニングからさっそく客席との交流を楽しむキャスト陣。北海道や沖縄、さらには海外から来たという声が上がると、その幅広さに驚く一幕も。

さらに安元さんが「お母さんと一緒に見ているというファンレターをいただく」、と明かすと、客席にも親子で来場したファンの姿が。世代を越えて愛されてきた『ヘタリア』ならではの光景に、キャスト陣も感慨深い表情を見せていた。

 

最初のコーナーは「全員協力豪華景品GET!? アニメ『ヘタリア』シリーズ振り返りクイズ」。各シリーズから「台詞穴埋め」問題が出題され、全5問の正解数に応じて賞品がランクアップする。夜公演の全問正解賞品は「ずわいがに1万円分」。ちなみに昼公演では全問正解の賞品「黒毛和牛」を見事ゲットしたことも相まって、キャスト陣の気合は十分!

第1問は『ヘタリア Axis Powers』第1話から。アニメ『ヘタリア』の記念すべき第一声となったアメリカの台詞「〇〇を始める」の穴埋め問題だ。しかし正解の「世界会議」をそっちのけに、いつしか絶妙な大喜利がスタート。率先して脱線する小野坂さんや小西さんを筆頭にボケまくる一同と、その回答をばっさばっさと切っていく安元さん。そんな軽快なやり取りも『ヘタリア』のイベントならではだろう。

 

『ヘタリア World★Stars』第5話から出題された第4問では、イギリスの「素晴らしきかな、産業革命」という印象的な台詞に客席から大きな歓声が起こる。イギリス役の杉山さんはもちろん、高橋さん、高戸さんも見事正解した。

そして最後の第5問も『ヘタリア World★Stars』から。世界会議の会場に入ってすぐのイタリアの台詞を問われ、イタリア役の浪川さんがドヤ顔で「チャオ!」と答えるも、まさかの不正解。隣席の高橋さんから「答える前から自信満々だった」と暴露される一幕もありつつ、安元さんのヒントのおかげで全問クリア。無事に「ずわいがに1万円分」をゲットした。

 

オモシロ回答を狙ったり、天然ボケを発揮したりと自由なキャスト陣と、それを次々とさばいていく安元さんに笑いが絶えなかったクイズコーナー。その終わりには、安元さんから「『ヘタリア』のイベントってこんな感じなんですよ。昔から」という言葉が。

キャスト陣が揃うイベントは久々だった。「初めて『ヘタリア』のイベントに来たよ!という人?」との問いかけに多くの手が挙がる一方で、過去にも参加経験ありという方も多数。20年にわたって愛され続ける作品の力を感じさせた。

続いては、イベント書き下ろし朗読劇へ。イタリアが「タイムカプセルを作ろう」と言い出し、ドイツ、日本、イギリス、ロシア、アメリカ、フランス、中国が集合。それぞれに思い出の品を持ち寄ってタイムカプセルに入れることに。

あのころから変わらない、にぎやかなやり取りを見せるキャラクターたちだったが、その最後にはイタリアが「みんなも入れたいものあるでしょう? 心に思い浮かべて」と客席に問う。来場者の想いも込められたタイムカプセル。朗読劇は、いつか再び開ける日を願うように、イタリアの「また会おうね」という言葉で締めくくられた。

 

 

イベントでは、わたなべひろし監督、シリーズ構成のふでやすかずゆきさん、キャラクターデザインの岡真里子さん、音響監督の平光琢也さん、劇伴を担当したコーニッシュさん、スペイン役の井上剛さん、プロイセン役の髙坂篤志さんからのお祝いメッセージも披露された。

「浪川さんが『パスタァ~!』のかわいい声を10年後、20年後も出し続けられますように」というメッセージを送ったのは平光氏。そのメッセージにより、周りからも「かわいい声」について心配されてしまった浪川さんは「そんなに!?」と不満顔だったが「これからも続けていくために、我々も健康でいなきゃいけませんね」という安元さんの声に、キャスト陣も揃って頷いていた。

終盤では、アニメ『ヘタリア World★Stars』の新作エピソードが上映! それぞれのうちのレーション(携帯食糧)を描いたエピソードのほか、イギリスとその兄たちが登場するなど、見どころ満載。客席からは悲鳴にも似た歓声が上がり、新作への期待の高さがうかがえた。

 

新作を振り返るトークでは、イギリスの兄弟を一人で演じ分けた杉山さんが「台本を見て『はい……!?』となりました」と苦笑い。そして「相変わらず日本は縁側で猫とのんびりと過ごしながら、アメリカさんの電話に驚かされる」「いつも通りの日常でよかったです」と感想を語る高橋さんの姿も。

 


「久々なんです、この年下な感じ」


おおいに盛り上がったイベントもそろそろフィナーレ。ここで原作の日丸屋秀和さんからお祝いメッセージが到着した。

「ヘタリアのキャラクター誕生からはや20年。人間にとってはとても長い年月ですが、歴史を背負う彼らにとってはほんの瞬きのような時間かもしれません」「これからも彼らのドタバタの日常と世界の歴史を一緒に見守っていただけたらうれしいです!!」という言葉とともにキャラクターが集合した手描きイラストが映し出されると、場内から大きな拍手がまき起こる。その後キャストからは今の率直な想いが語られた。

 

甲斐田ゆきさん:今日は、たくさんの皆さんと一緒に楽しくわちゃわちゃと本当に幸せでした。これからも一緒に『ヘタリア』を愛でて、30周年、40周年を迎えていきたいと思います。「たとえ遠く離れていても、同じ月をずっと眺めたいある!」

高戸靖広さん:とても楽しかったです。久しぶりのイベントなのに、上の席まで満席でびっくりです。これからも末永く『ヘタリア』を見守ってやってください。

小野坂昌也さん:こんなにたくさんの方にお集まりいただき、本当にありがとうございます。しかし世代交代が起こっていたことにはびっくりですね。最初のイベントから来てくださった方もちらほらいて、よかったなと。(冒頭の挨拶「みんな裸で来てくれてありがと~」を受けて)またイベントがあるときには、今度こそ裸で来てください(笑)。

 

杉山紀彰さん:『ヘタリア』20周年という記念の舞台に立たせていただけたこと、とても光栄に思っています。『ヘタリア』を愛する方々が集まるなかで、最初のドラマCDのような形で朗読劇をお届けできたのも感無量でした。みなさんの応援次第では、新しい動きも出てくるのかなと思いますが、それを期待しながら今日は家路につきたいと思います。

小西克幸さん:20年も経つ作品なので、またイベントができるとは思っていなくて。しかも新作のアニメもあって、今日も抽選になるくらいたくさんの方が会場に駆けつけてくれて。我々もまたこういう場所が作れるよう頑張っていきますので、これからも『ヘタリア』を応援してくださったらうれしいです。

 

高橋広樹さん:20周年おめでとうございます。何より日丸屋先生、こんな素敵な作品を私たちに与えてくれて本当にありがとうございました。このメンバーが揃うというのは、本当に懐かしいことで、非常に楽しませていただきました。このあと、何十周年もやっていきたいという言葉がたくさんありました。ぜひそうなることを願っていますし、その力になれるようがんばっていきたいです。

 

安元洋貴さん:最初のころは、小野坂さんとも小西さんともこんなにギャーギャーしゃべれるような仲でもなかったんです。でも、こんなふうに距離を詰めていけたのは確実に『ヘタリア』のおかげ。作品として、20年も愛し続けられているというのは本当にすごいことだなと。自分も役者としての大切な部分を『ヘタリア』には教えてもらったので、感慨深いものがあります。これからもみなさんと一緒に『ヘタリア』で遊んでいきたいなと思います。

 

浪川大輔さん:久々なんです、この年下な感じ。イベントでいじられ倒して気絶するように寝ていた日々を思い出しました(笑)。今日はみなさんの熱気、新作を見ていただいたときの喜びの声、本当にうれしかったです。20周年、みなさんが作品を育てたといっても過言ではないと思います。みなさんの懸念点である「パスタ~」がいつまで出るのか(笑)。「あいつ、寝起きで『パスタ~』って言ってるよ」と言ってもらえるくらいまで頑張っていきますので、一緒に歩んでいただけたらうれしいです。

 

その後、小野坂さんや小西さんらの声に応えて浪川さんが渾身の「パスタ~!!」を披露。さらに、ラストは『ヘタリア World★Stars』の主題歌「地球まるごとハグしたいんだ」を客席の皆さんと合唱し、記念すべきアニバーサリーイベントを、作品愛たっぷりに締めくくった。

また、本イベントの模様を収めたBlu-rayの発売が決定! 20周年を盛大に祝した特別な一日を、ぜひ映像でも楽しんでほしい。

 

 

【取材:吉田光枝】